【第7回】加藤 康二さん(ジオコード 広報)
2016.03.16
相手の気持ちを考えて、ガツガツしない広報になることでテレビでの露出を確保
ベンチャー企業では、若手女性広報が比較的多く、男性広報は少ない傾向があります。その中で男性の広報として特にテレビでの露出で実績をあげているジオコードの加藤康二さんにお話を伺いました。ジオコードはWebマーケティングやSEO業界11年の会社で、最近は経費精算やタイムカードなどの業務支援サービスも提供しています。
ブラック企業を経て世界一周旅行!
新卒で健康食品の会社に入った加藤さん。ちょっとしたミスでも罵声を浴びせられるいわゆるブラック企業に入り半年で退社し、Web業界へ。その会社に間借りをしていた会社が現在所属しているジオコードでした。コミッション制でかなりお金も溜まり「独身時代にやりたいことをやろう」と退職。約1年の世界一周旅行を決行します。いざ帰ってくる時に、「いい仕事ありますよ」と声をかけてくれたのがジオコードの社長。そのまま入社しました(2007年)。「面倒見のいい社長です。これからはWebの時代が来ると思っていました。こちらからお世話になろうと連絡をしようとしたら先に声をかけられました」
ジオコードに入社、いろいろな職種を経験
営業やSEOのディレクタ、経理等あらゆる仕事を経験し、「うちの会社って広報作らないんですか?」というある営業担当の一言もあり、広報をやる事に。「僕が広報をやったら、こんなことやります」と社長に企画書を見せて、広報担当に任命されました。
いよいよ広報担当に。ブログで情報発信を。
未経験の中、最初の10ヶ月は制作物に集中しました。Webのリニューアルや会社案内も作成しました。いわゆるメディアリレーションを行ったのは、サッカーのワールドカップが初めてでした。コネクションもない中、自社の「サッカー休暇をアピールしよう」と動きました。
ブログをきっかけにして新聞に掲載され、そこからテレビ、Webなど多数の媒体に露出する事が出来ました。
ブログには、なぜやったのか、こういう理由でやった、という事も含めるようにしています。
攻め過ぎない。ガツガツしないで相手の気持ちになる
加藤さんが心がけている事は以下です。
- がつがつしない。攻めない。
- 型にとらわれ過ぎない(プレスリリースも余り書かない。同じ事をすると目立たない。埋まってしまう)
- 相手の立場に立って考える(自分が記者やメディアのディレクターだったら、どういう情報をもらったらうれしいかを考える)
- 頼まれたら出来るだけ断らない(著名旅行サイトのCM撮影にオフィスを貸し出したり。いろいろとつながると、思わぬ情報が入る事もある)
実は人見知りで多勢の集まる場所が苦手という加藤さんですが、行かないよりいったほうがいい。行動してみる事が重要だと言います。加藤さんはご自身でさまざまなイベントに登壇されるだけでなく、イベントの参加者としても顔を出されており、そこからも良い情報やつながりを得ているとのことです。
今回お話をお聞きして、内向型人間であることを強みにした、まさに「内向型の時代」の人(オバマさんやビル・ゲイツさんもそうだとか)といった印象をお受けしました。
加藤さん、貴重なお時間をありがとうございました。