BtoB IT企業の広報、マーケティングを支援するPR会社

CONTACT ENGLISH

Column

Column

プレスリリースを送ったのに反応が少ない場合の次の手とは

2017.01.04【 オルタナティブ・ブログ 】

「プレスリリースを送ったのに全然記事になりません。問い合わせもありません」

広報の方を交えた懇親の場などでそんな相談を受ける事があります。

待っていても何もおきない状況の中、どうリカバリーするか。

大抵の場合、記者リストに不備があったり、タイトルが刺さらなかったり、内容が分かりづらかったりして(外資系だと直訳以外のリリースがNGのところもあり、その場合は、わかりにくい文面のまま出さざるを得ないこともありますよね)記事になっていません。運悪く大きなニュースと重なって記事化が見送られているケースもあります。

そんな時の対応策は、

まずは「記者にコンタクトする」です。

この内容だったら、興味を持ってくれそうなA記者とB記者から反応がないと思ったら話してみるのです。

リリース到着の有無を確認したり(これだけで何度も連絡すると失礼になります。中身を話せる状態で連絡してください)、内容についてどう思ったかを聞くとともに補足の説明をするわけです。そうすると「見落としてました」「なるほど、よく意味が分かっていませんでした、面白そうですね」などと記事になる可能性も出てくるのです。

また、「○○についての情報もあれば、書けそう」とか「このイベント、去年もやっていましたよね?違いは何ですか?」などと質問を頂くこともあります。また「この内容だとインパクトがないから無理かな、XXの話だったらいいんですが」などと言われることもあります。

つまり、話してみないとわからないのです。

とはいえ、リリース送信先全部に個別に後から連絡すると言うこと現実的ではないので、あくまでも興味を持ちそうな人に連絡をする事を推奨したいです。

それから、参考までにプレスリリースに記者から反応してもらうにはどういう所に気をつけたらいいかを考えたいと思います。

以前、小さいベンチャーの広報を自力でやるためのプレスリリースのポイントに関するというブログを書いたのでそれを振り返りつつ、書いてみたいと思います。

  • 新製品・新サービスというと、「プレスリリース!」と脊髄反射する人が多くいます。新製品の広報活動はプレスリリースだけではないことに注意(手段と目的をはき違えない。参考:記者のネタ元はプレスリリースだけじゃないという当たり前の事実を念のため書いておきたい件)。いきなり「否定」っぽくて恐縮ですが、手段をプレスリリースに限定しないと言うことが挙げられます。
  • 単に無料のプレスリリース掲載サイトに載せても記者には届かない(有名な社名だったら見てもらえるかもしれない)更に言えば、プレスリリース配信サービスの普及に伴い、記者が受け取るプレスリリースの数は格段に増加しています。送っただけで読んでもらうのは至難の業(内容の工夫が必要)。記者によってはネタがないときなどにキーワードで検索をかけるので、リリース文中にキーワードを入れておくことは有効。
  • プレスリリースの3つのポイント(1、タイトル 2、本文 3、送信先)を考慮し、直接相手に送ることが重要です(配信サービスと併用するのが良さそうです。編集部の連絡先は公開されているケースもそれなりに多いです。営業活動では相手の連絡先を調べるのに、記者の連絡先は調べない人が多いような気がします。相手に届いていないのに「記事にならない」のは当たり前ですよね。最近は小さな媒体があちこちで立ち上がっているので)
  • タイトル、本文は多く記事になっている他社の製品・サービスのものを参考に、宣伝ではなく中立的な文面で書く(大手企業のプレスリリースはその企業のサイトで見たり、日経プレスリリース等でも閲覧出来ます)

少しでも参考になれば幸いです。

オルタナティブ・ブログ 2016/07/13より、掲載時のまま転載しています。